ナガナガト act2
さて今回は最近の縮毛やパーマ事情について。私が美容師になった頃(27年前)で美容界でメインに使われていたパーマ液(当時は縮毛矯正がなかったためストパーも含む)はチオグリコール酸かシスティンと言われる二つの薬剤が基本でした。一部サルファイト剤というのもまだありましたがほぼ絶滅。
最近はこれらの他に、システアミン、チオグリセリン、GMT、ラクトンチオール、この辺が増えてきました。中でもシステアミンはチオグリコール酸やシスティンに迫る勢いでメジャーに使われています。
どれが良い薬でどれが悪い薬というものではなく、髪の状態に対して美容師側の選択肢が増えたということだと思います。
逆に言えばこれらすべての特長を理解していなければ、正しい判断ができないということになります。
ただざっくりとこれはハードだから強い薬、これはソフトって書いてあるから優しい薬っていう感じで使っていると毛先ジリジリなんてことも多々あります。
私も今だに100に1回はなんだかなぁってことも正直ありますよ。(それじゃダメなんですが。。。)でも薬剤の特長と、髪の履歴、現状を照らし合わせればベストに近い選択ができると思います。お客様は自分の通っている美容室に信頼という前金を払って通われます。しかし、美容師側は忙しさや、慣れなどその前金を忘れがちで、作業になってしまうことがあります。
1:1で最初から最後まで施述するプライベートサロンならMAXのおもてなしも出来るでしょう。しかしその場合1人での営業を成立させるためには、それなりの代金を支払わなくてはなりません。もちろんそれによって安心して施述をまかせられるので、安いと感じれる方も多いことでしょう。しかし少しでも安価でという場合、どこにしわ寄せが来るのかということです。
比較的安い薬剤である昔ながらのチオ、シスを使うのか?一番時間を取りやすいアイロン操作を大雑把にするのか?
次回はこの辺に関する美容室の現実を書こうと思います。